手づくりの贈り物は、誰にとっても特別な思いが込められたもの。
相手を思いながらつくった時間。つくっているときのワクワクした気持ちも、革の優しい風合いと一緒に贈ることができたなら。
レザークラフトの経験がなくても、まずは手を動かすことから始めてみませんか。
「両親に贈りたくて。どんな顔をするのか楽しみです」
レザークラフト初心者の、土屋鞄スタッフ・松元。「子どもの写真を飾れるものをつくって、両親にプレゼントをしたい」という彼女が、持ち歩きもできる手のひらサイズのフォトフレームづくりに挑戦します。つくり方をレクチャーするのは、普段から革や木材など、いろいろな自然の素材でものづくりを楽しんでいる職人・浅井。革を用意したら、道具は家庭にあるもので楽しめます。「レザークラフトキット ツールBOX」をご購入の方は、そちらの道具でより本格的に。
用意するもの
お好みの革
10.0×28.0cm:A4サイズのほぼ半分
(革はホームセンターや専門店で好きな色や質感のものを選び、購入を。厚さは1.5~2.0mmの硬過ぎず、柔らか過ぎない牛革が向いています)
針
家庭用の手縫い糸・・・50cm
透明なビニールのテーブルクロス(6.0×10.0cm)
目打ち
カッター
作業用のカッターマット
両面テープ(3mm幅)
はさみ
定規
マスキングテープ
金槌
※撮影では革用の手縫い針、手縫い糸(ロウ引きナイロン糸・太さ0.55mm)を使用。
※家庭用の手縫い糸を使用する場合は、二本取りで縫います。
1.下準備
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革に手縫い用の針穴を開けていきます。折り曲げた革の上から、マスキングテープで型紙①を貼り付けます。型紙に書かれている黒点の箇所に合わせて、目打ちで穴を開けていきましょう。
〈きれいに仕上げるコツ〉
目打ちは革に対して垂直に当て、裏表にしっかりと穴が空くように金槌で上から打ち付けましょう。穴が垂直に空くと、縫い目がきれいに仕上がります。
上下左右も同じように縫い穴を開けた状態がこちらです。
2.革を縫う
「革を切ったり、穴を開けたり。初めての作業で少し時間がかかりましたが、縫っていくとどんどんフォトフレームの形になっていって楽しめました」と松元。
完成したフォトフレームには、子どもの写真を挟んで両親へのプレゼントに。「自分用にもつくって、職場のデスクに飾ったり、持ち歩くのも良いですよね」。
自分でつくることで、特別な思いが詰まったフォトフレーム。つくった後も、革の魅力を楽しめるのが素敵なところ。お気に入りの写真と一緒に、革の味わいも深まりますように。ものづくりの楽しさを一緒に味わいませんか。