1. 家具工房 ラボラトリー

職人

木を料理するひと

土屋鞄のものづくりを支える、さまざまな日本の職人技をお伝えします。
【木工家具】Laboratory篇


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木という素材を生かした使い手の暮らしに溶け込むような、心地よい家具たち。そんな家具をていねいに生み出す、柔らかな光があふれる工房を訪ねました。

職人やスタッフが集う土屋鞄の食堂に、分厚い無垢の木でできた大きなテーブルがあります。このテーブルは、皆が家族のように長く使っていけるようにと、製作を依頼したものなのです。

工房

視覚に頼らない、心地よいものをつくりたい。

テーブルの製作を依頼した先は、埼玉県にある家具工房「laboratory(ラボラトリー)」。工房では主宰者の田中英一さんが、迎えてくれました。
会社勤めのかたわら、油絵での表現を探求していた田中さんが「視覚に頼らない、心地よいものをつくりたい」と、木工の世界へ飛び込んだのは8年前(2000年)の28歳のときです。職人の世界では遅いスタートといわれましたが、専門学校に通いながら、たくさんの木工職人に弟子入りを志願。寝る間を惜しんで技術とその意思を吸収していったそうです。

職人


工房

頼れるものは、結局「手」です。

現在は独立し、ひとりのお弟子さんと一緒にオーダー家具を製作している田中さん。床に落ちた木屑も震えるモーター音が響くなか、すっと背筋を伸ばしまっすぐに素材と向かい合う。大音響とは対照的に、田中さんの動きは静かなリズムのなかにありました。
この日製作していたのは、椅子の一部分。パーツひとつつくる時にも、工程を終えるたび目で確認し、ていねいに寸法をとり、必ず指先や手のひらで素材の状態を確かめていきます。
「結局、手なんだよね」
そう語る田中さんの手には、木の肌に触れるだけでその生育環境までが伝わってくるのだといいます。

職人

製作中の椅子と、木の葉のように美しい器たち。

「木を料理しているひと」というつもりで、仕事をしています

自らを「木を料理しているひと」と表現する田中さん。製作の前には依頼者と何度も会い、その方の生活に合わせたイメージでデザインをしていきます。目の前にある木という素材を生かし、心地よく使える家具をつくる。田中さんの仕事は、誰かのために心をこめてつくる「料理」なのです。

工房

Laboratory co.,ltd.
埼玉県所沢市三ケ島1-257-1

http://www.labo-style.com/

Laboratory×土屋鞄製造所コラボレーション商品:ファーストスプーン Gift set


(2008年12月)

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