1. CORDOVAN or BRIDLE

丈夫で、長持ち。かつ、品格も兼ね備える高級レザーとして、革好きの注目を集め続けている「コードバン」と「ブライドルレザー」。いずれも、熟練の職人により伝統的な製法でつくられる、希少で高級な革素材です。これらで仕立てた製品は、革本来の良さがにじみ出し、正統派の風格が漂うため、ビジネスシーンでの強力な武器に。どちらにしようか、迷われる方も多いのでは。ここでは、素材の共通点やそれぞれの特徴、ケア方法など、両者の魅力をお伝えします。



LEATHER

馬の臀部を加工する「コードバン」と、成牛の肩部分を使用する「ブライドルレザー」。
複雑な工程と日数を経て、職人の手により一点一点仕上げていきます。

時間と手間を惜しみなくかけた高級革素材。

どちらも貴重で高級な素材として知られますが、より希少性が高いのは「コードバン」。その理由は、原材料にあります。

材料である馬の臀部(でんぶ)の皮は、肩や背中の部分を使う他の革素材と比べて、一頭からわずかな量しか採れません。しかも「コードバン」になる緻密な原皮を採れる馬が、基本的に農耕馬の品種なので、ますます狭き門。そうして採取した原皮を、タンニン100%で1ヶ月かけて鞣した後、裏表から削り込んで緻密な層だけ残します。さらにその裏面を磨き込み、表面へと仕上げていくのです。

出来上がった「コードバン」は丈夫でありながら、しなやか。細やかな肌目からは独特のつやめきを放ち、“革のダイヤモンド”などと称されます。

ちなみに、「ブライドルレザー」も、厳選された英国産成牛の肩部分のみを使用。十分に貴重な素材であることに、大差はありません。

さて、もう一点、両者を語る上で欠かせないのが、加工にかける職人の情熱。いずれも皮の状態、気候、状況などをじっくり見ながら、数ヶ月〜1年近くの時をかけ、一枚一枚仕上げていきます。

手掛けるのは、どちらも熟練の職人。「ブライドルレザー」でいえば、現在、土屋鞄製造所の「BRIDLE(ブライドル)」シリーズに採用しているのは、英国の名門タンナー・J&E セジュウィック社のもの。

英国で、馬具用につくられてきた頑強な革素材がルーツの「ブライドルレザー」。ベースレザーをつくるにも、原皮を100%植物性のタンニン剤でピット鞣しし、さらにドラム鞣しをするという、2度の工程を経ます。その上で、ロウを手作業で何度も何度も擦り込み、耐久性を高めているのです。



「コードバン」の光沢の秘密と水染めの魅力。

革を仕立てる職人の腕の見せどころの一つに、光沢を与える加工があります。透明感と美しさから宝石にも喩えられる、なめらかな輝きは、どのようにして生まれるのでしょうか。

秘密は「グレージング」と呼ばれる仕上げ工程にあります。これは、瑪瑙(めのう)という非常に硬い石を用いて、革の床面(裏側)に圧を掛けるという加工。これによりつるつるに磨き上げられ、きめ細やかな美しさとなるのです。

また、染色へのこだわりも、気品ある輝きの源でしょう。「CORDVAN(コードバン)」シリーズの素材を手掛けるレーデルオガワの「水染め」は、透明感のある染料を手作業で重ね塗りしていく手法。素材そのものの風合いを生かしながら、奥行き感のある濃淡を生み出し、美しい表情と自然なエイジングを楽しめます。


じっくり深める、
ロウで仕上げた「ブライドルレザー」。


「ブライドルレザー」の特徴といえば、コシの強い丈夫さがあります。そもそも馬具用の素材であり、くつわや手綱など、とりわけ切れてはいけない部分に用いられてきました。

その頑丈さの理由は「ロウ」にあります。皮革素材は、耐久性を高めるためにオイルなどの油脂分を染み込ませることがよくあるのですが、「ブライドルレザー」では、それがロウ。液状に溶かして繰り返し刷り込むことで線維の間にしっかり浸透し、常温になるとかちかちの堅い革になるのです。

革素材に入りきらなかったロウは、ブルームという白い粉になって表面に現れます。これは、使用する際にブラシなどで落としても、お好みによっては落とさずにそのまま使っても問題ありません。じっくりなじむ独特なエイジングこそ、「ブライドルレザー」の面白さと言えるかもしれません。




CARE

使う楽しみはもちろん、手と目をかけるのも、
皮革製品の楽しみ。

「コードバン」のオイルケア。

①皮革製品専用のオイルやクリームを、米粒程度、指先もしくは柔らかい布に取ります。
②塗り始めは、開閉などで折れ曲がる部分から。少しずつ、さっさっとリズミカルに塗り込んでいきます。
③全体に満遍なく塗り込みます。使用するオイルやクリームは、様子を見て追加してください。
④10~30分ほど置いてオイルやクリームが浸透したら、表面に残った余分なものを乾拭きします。
 これにより、「コードバン」ならではのスムースなつやが現れます。



線維の密さにより、非常になめらかな一方で、時にオイルやクリームが染み込みにくいという面も。ポイントは、薄く、少しずつ塗ること。そして、意識的にしっかりと塗り込むことです。それでも表面に油脂分が残って曇る場合もありますが、余分なものは乾拭きすればOK。ご安心ください。

そもそもたっぷりとオイルが含まれた革素材なので、使い始めて半年ほどは、オイルケアをあまり必要としないかもしれません。使ううち、表面にカサ付きを感じたら、ケアしましょう。


「ブライドルレザー」のブルームの落とし方。

使用する前に、余分なロウである「ブルーム」を落とすのも楽しみ。馬毛ブラシで、ささっと仕上げます。こつは、同じところをこすり続けないこと。縦横、斜め。縫い目の間も忘れずに。そっとブラシを乗せ、力をかけず、優しく行います。 全て落とすことが基本ですが、例えば半分だけ落として、それぞれ変わる様子を見るのも面白いですよ。また、冬場など冷える時季には、再びブルームが現れることも。それぐらい、しっかりとロウが刷り込まれていますので、購入して一年ほどは、オイルケアをしなくても問題ありません。





AGING

透明感のある風合いが熟していく「コードバン」と、
時間をかけて光沢を重ねる「ブライドルレザー」。

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革製品を使う喜びといえば、やはりエイジング。特に「水染めコードバン」と「ブライドルレザー」は、色つやの深まりに心惹かれます。

水染めコードバンを採用した「コードバン」シリーズの場合、色つやは、薄紙を重ねるように変化していきます。透明感のある輝きをたたえながら、徐々に増していく色の深度・・・。取り出すたび、手元にきらりと光が現れ、目を引くことでしょう。

「ブライドルレザー」が増していくのは、リッチなつや。程よい高級感もあり、落ち着いた紳士的な雰囲気を楽しむことができます。


WHICH DO YOU LIKE?




華やかな「コードバン」と、
どしりと落ち着いた風情の「ブライドルレザー」。
あなたはどちらの素材を選びますか。

「コードバン」や「ブライドルレザー」で仕立てられた、
財布や小物シリーズはこちら。



<br>高級革「コードバン」を<br>シンプルに味わうなら。


高級革「コードバン」を
シンプルに味わうなら。

<br>エレガントかつ、ミニマルに。<br>「コードバン」で仕立てたシリーズ。


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「コードバン」で仕立てたシリーズ。

<br>使うほど味が深まる「ブライドルレザー」の<br>革小物をラインナップ。


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