1. 季節の暮らしかた - 夏の「マジックアワー」を切り取る写真術 -

夏の「マジックアワー」を
切り取る写真術



見上げた先に広がる、匂い立つような茜色の空。

一年で最も日が長いこの時季は、仕事の帰り道や週末に出掛けた先で、ふと、そんな美しい夕空に出合うことが多いように思います。

普段、何気なく見上げている空であっても、オレンジや赤に染まり始めたそれは、いつだってちょっと特別なもの。一日の終わりにご褒美をもらったようにうれしくなり、眺めていると肩の力がすーっと抜けて、気持ちまで柔らかくなってきます。

この夏は、そんな日常の一コマで出合った、心にぐっと響く夕空を撮って、写真の形で残してみませんか。とっておきの空を自由に撮ってみるのもよし。絵日記を書くように、毎日の空を撮り溜めていくのも素敵です。


「マジックアワー」とは


夕空の写真を撮るタイミングとして、おすすめしたいのが「マジックアワー」の時間帯。

それは、太陽が地平線から±6度の位置にある時間帯を言い、夕暮れから夜の始まりにかけてのこと。時間にするとおよそ一時間ほどで、一日の中で空の色が最もドラマチックに変化する時間とも言われています。

この時間帯に空に向けてカメラのシャッターを切れば、まるで魔法(マジック)のように雰囲気のある写真が撮れることから、この名前が付いたんだとか。



空の何を撮るかを考える

ただ空の写真と一口に言っても、その切り取り方はさまざま。せっかくなら、そのときにしか出合えない空の表情がぐっと引き立つ、そんな一枚が撮れたらうれしいですよね。

そこで、いろいろな空を撮り溜めている土屋鞄のフォトグラファーの写真をヒントに、特別な一枚に仕上げるための4つのポイントをご紹介します。

1. 街並みのシルエットを取り入れる


柔らかな薄明に包まれながら、少しずつ群青色の空に暮れていく時間帯は、手前に木々や建物など、街並みの一部を取り入れるのが効果的。夕日が創り出す、その陰影が、明るみを帯びた夕空の表情をぐっと引き立ててくれます。

2. 色のグラデーションは広く捉える


暮れていく空の中でも、特に心を掴まれるのは、どこか切なさを帯びる色のグラデーションではないでしょうか。空に広がる、その鮮やかなグラデーションを上手に撮影するには、一部を切り取るよりも、色の濃い部分から明るい部分まで、広い範囲を写し込んだ方がベターです。

3. 雲にスポットを当てる


色の変化に加えて、柔らかな雲の動きも、夕空を豊かな表情にしてくれるもの。色づく雲や、光を集める雲。いろいろな雲に焦点を当てて、撮影してみるのも素敵です。


4. フレームの中に収める


街中を歩いているときだったら、川沿いの木々や建物を。ドライブ中なら、高速道路のトンネルを。そんなふうにフレームにできる対象を見つけたら、額縁の中に空を収めるように撮影すると、どこかロマンチックで印象的な一枚に仕上がります。


ちなみに・・・

スマートフォンできれいに撮影するための豆知識


スマートフォンのカメラ機能を使って、気軽に素敵な一枚が撮れたらうれしいですよね。そのときにしか出合えない空の表情を切り取るために、2つのポイントを意識してみてください。


1. 画面をタップして露出を合わせる

空全体の中で、最も光が均一に集まっているところに指を当てて、露出を合わせます。

2. 空と地上を2:1の比率で収める

図のように、空の面積が3分の2を占めるように配置すると、バランスの良い写真に仕上がります。

日が沈み始めて気温が下がると、肌に触れる空気もしっとりと気持ち良い、この季節。
いつもの帰り道にちょっと立ち止まって、空の表情の変化をゆっくりと眺めてみませんか。
思わず写真に収めたくなる、そんな鮮やかな夕空とたくさん出合える日々になりますように。




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