1. 季節の暮らしかた - 夏の季節湯 -
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湯船で味わう夏の恵み

健やかに茂る草木の木漏れ日が、きらきらとまぶしさを増してきました。梅雨が明け、心身ともにますますアクティブになっていくこの時季。知らず知らずのうちに、疲れがたまってしまうことも・・・。 そんな、日々のあれこれを癒してくれる場所といえばお風呂。とりわけ湯船に浸かる時間は格別ですね。

日本は火山大国ということもあり、世界を見渡しても温泉の多い国。その数は、およそ3000にものぼるそう。昔から湯治や娯楽の場所として親しまれてきました。また、近頃では銭湯へ通う若い人や女性も増えています。

さて、そんな、日本では昔から愛される「湯船に浸かる」という入浴方法。楽しみの一つに「季節湯」というものがあるのを、ご存知ですか。旬の植物を湯船に入れ、体をあたためる入浴方法で、その歴史は平安時代までさかのぼります。 高野山を開いた僧侶の空海が、医療用の薬湯として設けたのが始まり。身近なもので心身を癒すことができ、季節を肌で感じられるということもあって、庶民にも浸透。現代へ受け継がれているそうです。

植物からふわりと立ちのぼるアロマが、血行を促したり、痛みや気持ちを落ち着かせたり。リラックスのひとときに、自然の恵みを取り入れてみませんか。

生活にあるもので楽しむ


「季節湯」といえば、冬至の「ゆず湯」に、子どもの日の「菖蒲(しょうぶ)湯」。この他にも、落ちた花びらを再利用する「桜湯」。秋から冬にかけておいしい、みかんの皮を浮かべる「みかん湯」など。古くから、生活にあるもので楽しまれてきました。

夏なら湯上り爽快、「ハッカ湯」。「ミント」とも呼びますね。紀元前から、生薬として活用されてきたハッカ。生命力が強く、3500以上もの種類があるのだとか。「メントール」という成分を含む、すっきりとした香りが特徴のハーブで、肌にも清涼感を与えて入浴後の汗のひきにも一役買ってくれます。一方、メントールには血管を広げ、体を内側からあたためるという面も。近年の猛暑や効きすぎた冷房などで、バテてしまう夏・・・。あたためながらもさっぱりとするハッカ湯は、ぴったりなのです。

方法は簡単。葉を水洗いし、お湯に浮かべます。ゴムやひもで軽く束ねると後始末がスムーズ。お肌の弱い方やお子さまも入浴する場合は、体に直接触れないよう、ネットや布製の袋に入れると、より安心でしょう。

今日も頑張った心身のクールダウンに。また、寝苦しい夜にもおすすめです。

季節湯を“味覚”から楽しむ


お風呂に浸かりながら旬を感じられる「季節湯」の素材には、飲んだり食べたり、体に直接取り入れられるものも。ハッカなら、気軽にいただけるハーブティーはいかがですか。

今回楽しんだのは、ハッカの代表選手とも言えるペパーミント。清涼感と爽快感の強い香りと、独特の甘みが特徴です。ホットでもアイスでもおいしいですが、涼やかな喉越しなので、冷たいものを取りがちなこの時季はホットのままいただくのも良いでしょう。

ちなみに、ペパーミントには「ミントポリフェノール」という成分が含まれており、アレルギー症状を和らげるといわれています。また、「メントール」が体をあたため、心身をリラックス。そうすることで体を休めて胃腸を整え、さらに全身の血流を促し、基礎代謝アップ。クーラーで冷えてくしゃみが・・・なんていうときにも、良さそうです。

<レシピ(カップ1杯 150〜180cc分)>

  • 1 沸騰したお湯をポットとカップに注ぎ、あたたまったらポットのお湯を捨てる。
  • 2 茎からちぎった葉をポットにティースプーン山盛り3杯入れ、沸騰したお湯を150〜180cc注ぐ。
  • 3 蓋をして3分間ほど蒸らす。
  • 4 カップのお湯を捨て、3を注いだら出来上がり。

成分をしっかり抽出するため、お湯は沸騰したものを。また、一杯で成分が全て出るので、おかわりをする場合は新たな葉を使いましょう。アイスで飲みたい方は、注ぐカップに氷をたっぷり入れて冷たくしておきます。はちみつを入れてもおいしいですよ。

香りも強く、清涼感のある味わいは、食後におすすめです。消化の助けにもなり、安眠へ導いてくれるのだとか。

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入って良し、いただいて良し。
「ハッカ湯」で、この時季を乗り切りましょう。

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