1. ささやかな夢を秘めた、弾き語りの相棒

Stafford&Co.ウクレレ
TK-250
(販売終了モデル)

STAFF / ATSUSHI NAKADA
愛用歴18年ほど

ささやかな夢を秘めた、
弾き語りの相棒


大学生の時に購入したウクレレ。今も、ウクレレはこの1本だけを弾き続けている。きっかけは、あるテレビ番組でのキャンプファイアーの場面。みんなで楽しく歌っているそばで伴奏する、“小さなギター”に目が留まった。あんなふうに、外で気軽に弾ける楽器があるといいな・・・当時ギターは持っていたけれど、大きいので、部屋で気ままに弾き語りをする程度。だから僕には、ウクレレが音楽の楽しみ方を広げてくれそうに思えたのだ。

この相棒にしたのは、実は見た目が決め手だった。特に、オーソドックスでシンプルなヘッドのつくりと、金具の色がシルバーでシックなところ。木の風合いと木目の感じも、僕好みだった。弦は、ブラウンに替えたら洒落た感じになったので、ずっと同じものを使っている。楽器だから音の良さがもちろん重要だけど、モノとして、持つのが楽しくなる要素も大事に思っていた。このウクレレは、見た目でも僕の気分を上げてくれる。

僕のウクレレ熱には波があって、年に3~4回くらい、思い出したように1ヶ月くらい練習する。そんな気まぐれな付き合い方で、10年くらい経ったころだろうか。指でよく押さえる所の色が薄くなって、かすかに凹んでいることに気が付いた。よく見たら、ボディにも小さな傷がいっぱいある。ああ、自分なりに結構、頑張ってきたんだな・・・そう思うと、時間を掛けて自分の手になじんでくれた相棒に、ぐんと愛着が湧いてきた。

昔テレビで観て憧れた、キャンプファイアーで伴奏する夢は、まだ実現していない。そのささやかな夢は忘れたわけでも諦めたわけでもなく、今も心の隅にそっとしまってある。いつか、そんな楽しい機会が巡ってきた時のために、この小さな相棒をのんびりとかき鳴らしながら、こつこつと腕を磨こうと思っている。そのときには、自分の演奏もこのウクレレもこなれて、より味わいのあるものになっているといいのだけれど。


併せて読みたいコンテンツ

土屋鞄スタッフの時間と記憶を共有してきた味のある愛用品。
使うほど自分の「味」がでる。革の愉しさを語る、愛用品。
TOP
Share