1. 「レザーキャンバス」ができるまで -後編- 「つくり」を訪ねる

「レザーキャンバス」ができるまで

「レザーキャンバス」ができるまで ―後編―「つくり」を訪ねる"
  ― 後編 ―「つくり」を訪ねる  

“夏に持ちたくなる軽快さ”をテーマに、
生地と革を組み合わせた限定製作「レザーキャンバス」。
メイン素材「渋染めウォッシュドキャンバス」の魅力を生かして、
デザイナーが描き出した2つの鞄を形にしていきます。

後編では、西新井工房での製造風景をご案内します。

限定製作「レザーキャンバス」は完売いたしました。

“前編 「生地」を訪ねる”はこちら

生地の特性を把握しながら、
土屋鞄らしい鞄に

「キャンバス生地がメインの鞄でも、しっかりと組み立て、細部まで丁寧に仕上げるのは、革でつくるときと変わりありません」と語るのは、「レザーキャンバス」の製造責任者である職人・平石。デザイナーが厳選した「渋染めウォッシュドキャンバス」の魅力と特性を生かし、土屋鞄ならではの丈夫なつくりと品のある佇まいにこだわります。




革のパーツを効果的に配し、

細部まで丁寧に



この鞄のメイン素材はキャンバス生地ですが、実は革のパーツもたくさん使われています。生地のほつれや擦れをカバーしたり、カジュアルな印象のキャンバス生地に上品さを加えたりといった理由以外にも、大事な役割があるそう。「くったりとした表情が持ち味のしなやかな生地なので、革のパーツには全体を支える“骨組み”の役割もあるんです」。



しかも、ただ革のパーツが多いだけではありません。薄く仕立てた革にもコバ塗りが行われるなど、随所に丁寧な仕上げが施されています。「細部のクオリティが、全体の品を生み出すと考えています」――そんな職人のこだわりが、この「レザーキャンバス」にも息づいているのです。

目と指先の感覚が頼りのパイピング



生地をメイン素材とする「レザーキャンバス」では、縁に細長い革のテープを巻きつけて補強する「パイピング」が特徴の一つ。多くの部分は手作業で一本一本、確実にぴったりと巻きつけています。



パイピングは一見、ただ革のテープを巻きつけているだけのようですが、決して単純な作業ではありません。「大事なのは、両サイドに均等に革が出るよう調整することですね。この鞄では、パーツの重なり具合によって厚さが変わるので、注意が必要です」。それらを考慮しながら、慎重かつスムーズに貼り込んでいきます。

重なり合う厚い部分は、

一針ひと針を慎重に



「レザーキャンバス」の2つの鞄に共通しているつくりの特徴は、分厚い部分が多いということ。これは構造上、生地と革・芯材が重なり合う箇所が多いためです。そうした部分を縫うには「厚さをものともしない強力なミシンと、それを扱う職人の技術、そして何より集中力が必要です」と、平石。特に、厚みの変化が大きいところや縫製しにくい角の部分では、一針ひと針の歩みを確かめるよう、ミシンを慎重に進めていきます。



幾人もの職人の手を経てきたそれぞれのパーツが繋ぎ合わされていく「まとめ」の工程。職人たちがミシンを使って鞄に新しい命を吹き込んでいく様子は、何度見ても胸踊るものがあります。



デザイナーがこだわり抜いた生地と、職人たちの真摯なものづくりから生まれた「レザーキャンバス」。軽やかで、大人の上品さも感じさせてくれるコンビ素材の鞄を、どうぞお楽しみください。

限定製作「レザーキャンバス」は完売いたしました。

-前編- 「生地」を訪ねる
土屋鞄のデザイナーが厳選したメイン素材「渋染めウォッシュドキャンバス」。この生地がどのように生まれたのでしょうか。
「工房探訪」岡山県倉敷にある帆布工場
ベースのキャンバス生地を製造する、倉敷の帆布工場。すでに廃番となった機械が現役で活躍する製造現場を、訪問しました。
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