1. 手づくりから生まれる夏の時間
レザークラフト レザークラフト
  手づくりから生まれる夏の時間  



レザークラフトで夏を味わう

山や海などで元気な日差しの中、自然を味わうのも夏の醍醐味。 一方、窓を大きく開け、爽やかな風が通り抜ける部屋の中で、のんびりしたり、手を動かして何かをつくってみたり。それもまた夏らしい過ごし方だと、土屋鞄は思います。

なかでも手を黙々と動かす時間は、日々のあれこれを忘れ、自分の世界へ没頭するのにもってこいです。たとえば、料理をしたり、絵を描いたり。レザークラフトも、そんな楽しみの一つ。

ここでは、初めての方にも取り組んでいただきやすい「革のパスケース」づくりをご紹介します。

型に沿って革をカットし、菱目打ちで縫い穴を開け、糸で縫う・・・つくっているうちに、子どもの頃に取り組んだ工作や自由研究で感じたような、懐かしくわくわくした気持ちが込みあげます。

この夏は、土屋鞄のレシピで、そんな時を味わってみませんか。

革のパスケースの
つくり方

用意するもの

お好みの革・・・A4サイズ1枚(2つ製作可能。厚さ0.8〜1.4mmくらいの、線維の締まった革がおすすめです)
ロウ引き糸・・・約60〜70cmを2本★
革用針・・・2本★
菱目打ち(4mm幅)★
ゴム板★(ビニール板でも可)
定規(30cmのもの。あるときれいにカットできます)
カッター
はさみ
ハンマー
マスキングテープ(セロハンテープでも可)

★がついたものは「レザークラフトキット」に付属しているものをお使いいただけます。

■あると良いもの
カッターマット
木工用ボンド(ゴムのりでも可)
糸切りばさみ
ライター
ヘラ(木工用ボンドを塗る用)

型紙はこちらからダウンロード
※A4サイズが等倍です。
※原寸で印刷する場合は、印刷設定のページ処理で
「ページの拡大/縮小」設定を「なし」にしてください。


1.下準備

[1]型紙を実線に沿ってカット。直線部分は定規をあててカッターで、R部分はハサミを使うときれいにカットできます。
※カッターで傷がつかないよう、制作中はゴム板やカッターマットをテーブルに敷くと安心です。


[2]型紙を革の表(銀面)にマスキングテープでとめます。テープは全ての辺に貼り、しっかり固定しましょう。
※マスキングテープは白や薄い色のものだと、型紙が見えやすく、カットする時にスムーズです。
[3]カッターでR部分から型を抜きます。直線部分は定規をあてて抜くときれいに仕上がります。


[4]型抜きした革に、型紙を再度マスキングテープでとめます。
[5]四角の窓枠を、実線に沿って定規をあてて型を抜きます。
※それぞれの角が終点になるよう、四辺にそれぞれにカッターを入れると抜きやすいです。


[6]型紙の★(穴の開け始め)から菱目打ちで縫い穴をあけていきます。
※菱目打ちは革に対して垂直に立て、ハンマーも垂直にあてます。
※次の菱目打ちをあてる時、穴を開けた最後のひと目に刃を入れることで、穴の間隔が揃います。
※穴をあける部分がゴム板から外れないように注意しましょう。
※一度につき2度なら2度と、ハンマーを打つ回数を揃えると穴の大きさが均等になります。
※ハンマーを打ちすぎると固定用のテープがずれる可能性もあるので、ハンマーを打つ回数を最小限にセーブするのがおすすめ。

>>菱目打ちで穴をあけるコツをご紹介している動画はこちら


型に沿ってカットし、縫い穴を開けた状態がこちら。


[7]ロウ引き糸1本と革用針2本を用意し、取り付けます。手順はリンク動画へ。

>>ロウ引き糸に革用針2本を取り付ける方法をご紹介している動画はこちら

[8]木工用ボンド(ゴムのり)がある場合は、両脇の直線部に縫い穴を超えないように薄くボンドを塗ります。この時にヘラを使うと、ムラが出にくくなります。
※接着することで強度が増し、きれいに仕上がりやすくなります。


[9]革がズレないよう、慎重に重ねて圧着します。


2.革を縫う


写真のように、窓のある面が表(手前)です。

[1]型抜きした革を半分に折り重ね、窓のある面を手前にし、左手で持ちます。右上の、Rの辺に近い右側の穴から縫い始めます。型紙の★の穴へ、片方の針を表から通し、糸の中央まで通しましょう。
※縫い始めは必ず、2本の針それぞれから出ている糸の長さを均等にします。


[2][1]の針を、同じ穴に再び窓のある表から通し、側面に輪ができるように縫います。そのまま糸を引いたら、両面から出ている糸をきつく締めます。もう一方の針を、同じ穴に裏側(窓のない方)から通し、同様に側面に輪ができるように縫い、輪を二重にします。再び、両面から出ている糸をきつく締めます。これで返し縫いができました。

>>縫い始め、返し縫い、縫い方をご紹介している動画はこちら
[3][1]の持ち方に持ち直し、窓のある表にある針を左隣の穴に表から通します。この時、右上に針を引き抜くと仕上がりが良くなります。


[4]もう一本の針を、裏側から[3]で糸を通した穴に通します。この時、左下に針を引き抜くと仕上がりが良くなります。


[5][3]と[4]の動きを繰り返し、縫い進めていきます。
※縫い進める際、片側の糸を指で右斜め上に引っ張りながら縫うと、美しくスムーズに仕上がります。


>>縫い進め方をご紹介している動画はこちら
※1分〜1分50秒頃をご参照ください。

縫い方のイメージ

[6]型紙にある▲の穴まで縫い終えます。


[7]▲の穴を使い、[2]同様、窓側の表にある針で側面に輪を二重につくり、返し縫い。

[8]同じ針を一つ手前(右側)の穴に通し、針を裏側に通します。

[9]針を2本とも、一つの縫い目に写真のように通します。同時ではなく、1本ずつ通しましょう。


[10]糸の根元を両手でぎゅっと引っ張ります。

[11]糸を根元でカット。もう一方も、[1]〜[11]を繰り返し、縫い終えます。
※ポリエステル製の糸を使用する場合、根元から1〜2mmほど残してカット。ライターで糸端を炙って溶かし、指で押さえつけます。麻紐の場合は木工用ボンドを糸端につけ、まとめるとより強度があがります。

[12]仕上げに余った革を当て、軽くハンマーで縫い目と曲げた箇所を叩くと仕上がりが美しくなります。


お好みで上部に穴を開けて革紐を通したり、窓のところにビニール素材をつけたり、刻印したり。アレンジを加えても。

トントン、ぎゅっ、ぱちん。夢中で革や工具と向き合うひと時は、なんだか懐かしい気持ちに・・・。

そして完成が近づくにつれて胸に浮かぶのは、手づくりのパスケースを連れて、あそこへ行こうか。ここも気になるな。一人も良いし、大切な誰かを誘っても良い(そして、パスケースをプレゼントしても!)。もちろん、日々の通勤や通学に使うことを想像するのも嬉しい。

つくって終わりじゃないのも、レザークラフトの魅力。夏の味わい方の一つに、手づくりから始まる時を――お好みの素材で、どうぞ自由に楽しんでみてください。


革はブラックとブラウンの2色をご用意
レザークラフトに挑戦したい方へ


こちらの「夏の味わい方」も、
いかがですか

TOP
Share