1. No.28 革の星座早見表

コツコツつくって50余年の工房を、ウロウロとしてみます。
つくる職人、使う道具、できあがったものに近づいたり離れたりしながら、
工房の音や声、匂いを綴るコラムのような、ちょっとしたよもやま話です。

2018/4/5

革の星座早見表

大小の丸い穴がいくつも開けられた、不思議な革のタペストリー。一つひとつの穴が星のように見えて、まるで、星座早見表のようです。実はこれ、ある若手職人が自分の作業台に取り付けた、自作の道具挿し。あえて床面 がちらりと見えるようにしてあるのが、職人の遊び心です。

星々はアトランダムに開けてあるのかと思いきや、使いやすいようにちゃんと計算して配置されているのだとか。私たちには、どの星にどの道具を着陸させればいいのか皆目見当がつきませんが、この“宇宙”の創造主である彼の頭の中には全て、記憶されてあるそうです。

あの大きな星にはローラーのロケット、この小さな星には千枚通しの探査機。あそことあそこには、やっとこで橋をかけて。銀河の後ろ側にも、ハンマー型や糸切バサミ型の宇宙船が通っていたり・・・。見ているだけで、なんだかちょっと楽しくなったりするのでした。


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