ふとした瞬間に感じる、季節の移ろい。
四季のある地に暮らす喜びや、
日々の小さなできごとを大切に重ねていきたいものです。
桜をたのしむ。
桜の花を用意したら、やさしく水で洗って、ごみを取り除きます。
その後、なるべく花をつぶさないようにそっと、水切りを。
今回は一重の桜を使用していますが、厚みがあり型くずれの少ない八重桜を使うことが多いようです。
桜の全量の40%程度の塩をまぶし、ビンやジップつき保存バッグで2~3日ほど漬け込みます。
出てきた水分を軽く絞ったら、白梅酢をひたひたになるまで注ぎ、再度漬けこみます。
1週間ほど漬けると、桜が淡いピンク色に染まってきます。
1つずつ形を整えてキッチンペーパーに並べ、風通しのいい場所で1日陰干しをします。
整列した姿が、なんとも愛らしいですね。
最後に、軽く塩をまぶして保存瓶に詰め、完成です。
完成した塩漬けはラテに浮かべてみたり、お酒に合わせても。
ふわりと花が開く姿に、心まで華やぎます。
おかゆのお供としても、ぴったり。
お米との相性の良さに、昔の人々の知恵や、桜を大切に扱う気持ちを改めて感じました。
保存する環境にもよりますが、塩漬けは1年ほど持つのだそうです。
見た目だけではなく味や香りも芳しい桜。今年は、こんな楽しみ方はいかがですか。