1. MY ORDINARY DAYS 描くたのしみがあること
MY ORDINARY DAYS

MY ORDINARY DAYS

描くたのしみがあること

ふだんはランドセルの開発に携わり、製品の品質向上にいそしむデザイナーとして、忙しい毎日を送る彼女の一番の気分転換は、何気ない草花や鳥の「絵を描くこと」だという。
彼女の絵を描く暮らしについての話を聞いた。

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友田恵梨子 TOMODA ERIKO
土屋鞄製造所 商品企画部所属。
主にランドセルの新色提案や新型開発などを担当。デザイナーの傍ら作品展を開催する等、画家としても活動中。温泉めぐりが趣味。

デザイン

描くのに理由はいらない


いまは入社4年目で、ランドセルのデザインを担当しています。意外に思われるかもしれませんが、鞄のデザインは図面を引いたり部材の強度を検査するなど、わりと数値と向き合う世界なんです。それはそれでとてもやりがいのある仕事ですが、没頭してそればかりになるとどうしても頭が硬くなってしまうような気が、個人的にはします。もっと感覚的な部分も大切にしていきたい。そういう意味で絵を描くことを大切にしています。といってもそんなに堅苦しいことではなくて、仕事の気分転換にカラオケにいったりボウリングをしたりしますよね。オンとオフを切り替えるというか。私にとってそれがスケッチなんです。

 もともと美術系の大学で学んでいたので、デッサンをはじめ、絵を描く訓練は積んでいるのですが、在学中に何を描けばいいのか、自分だけのオリジナルな絵は何かがわからなくなりました。最終的には絵を描くこと自体がすごく嫌になってしまって、卒業後も描けずにいたんですね。

 ところが土屋鞄で仕事をはじめて1年くらい経ったある休日に、ふと「絵が描きたい」という衝動に駆られたんです。まるで目が覚めたような気分。ちょうど鎌倉のお寺を散歩していたんですけど、咲いている花や飛んでいる鳥がきらきらと輝いて見えて。「これを描きたい」、そう思いました。

 きっかけはいまだに自分でもよくわからないのですが、美大にいた時は「わたしにしか描けないもの」にすごくこだわっていて、それで行き詰まってしまった。でも、「ただ描きたい」「描いていてたのしい」、そういう思いがあれば十分じゃないか、そう感覚的に思えたのだとおもいます。絵を描くのに理由はいらないことに気がついた。それからはできるだけ毎日絵を描くようにしています。

ものづくり

記憶にとどめるように


どんな時に絵を描くのか、ですか? 
いまお話ししたようにできるだけ欠かさずに描くようにしていますが、休日になると季節の草花や鳥について調べて、それをスケッチしたりしています。大きなテーマを考えることもありますけど、基本的には気楽に描いていますね。

 自分では自分の絵は真面目な絵だと思っています。感情をぶつけるようなタイプの絵ではありません。もちろんどう描きたいというのはありますが、それよりも見たものの美しさやよさを記憶にとどめておきたい、対象をきちんと観察して、それを絵に落とし込みたい。絵の表現としては、真面目であることは善し悪しなんですけど、いまはそれでいいのかなと思っています。ただただ、描くことがたのしいので。

白い薔薇を描いてみよう

STEP BY STEP

白い薔薇を描いてみよう

描いてもらったのは白い薔薇。
大切なのは「うまく描く」ことではなく、「感じて描く」こと。ステップを参考に、絵を描く習慣、はじめてみませんか。

デザイン

用意するのは使い慣れた筆記具にパレット、
バケツ、スケッチブックなど。

ものづくり

STEP.1
最初にスケッチのおおよその見当をつけます。ここで構図を決めます。

絵

STEP.2
見当をつけたところから実線で輪郭をとっていきます。形が立ち上がってくる瞬間です。

デザイン

STEP.3
全体の輪郭をとったら下絵の完成です。

ものづくり

STEP.4
彩色はベースとなる色から。白のなかにもグラデーションがあることがわかります。

デザイン

STEP.5
全体の色づけを終えたら白絵の具などを使いトーンを整えていきます。

ものづくり

STEP.6
最後に強調したい輪郭線に濃いめの鉛筆でアクセントをつけたら完成です!


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