1. 今村 剛さん/ロールペンケース
革

Partner/01 一級建築士・DE-SIGN INC.デザインディレクター 今村 剛さん

働いている時間は、人生の多くを占める。その時間をどう心地よく楽しいものにするか。この課題が、今村さんの手がけるオフィスデザインの出発点だ。そのデザインは人の動きを変え、働き方を変え、生産効率や社員のコミュニケーションに関わってくる。また、今後の成長を見据えて作っていく必要もある。デザインのヒントは、会社の根幹にあるのだ。だからプロジェクトを進める中では経営者や社長など、会社の決定権を持っている人との対話が重要になってくる。今村さんはそのやりとりについて、こう語ってくれた。

革小物


デザインのスタートは、 対話の中でお客様の本音を探ること。


「人との対話、お客様が扉を開ける瞬間を探すのが好きなんです。本音対本音じゃないと、良いものはできないので。喜怒哀楽に収まりきらない感情までを察知しながら、お客様のバイブレーションに合わせて進めていく。僕らもデザインを無理に押し通すわけではないし、互いにとって良いものを作り上げていきたいんです」

革


今村さんの提案するオフィスには、随所にそうした本音のやりとりから生まれた工夫がちりばめられている。思い入れのある仕事の一例で見せてもらったのは、とある外資系メーカーのオフィス。予算は少ないが良いものを作りたいという熱意があって、一緒に工夫をしながら構築した。オフィスの細部にいたるまで、彼らのブランドが息づいていてそれぞれにエピソードが詰まっている。「好きにやって、と言われるより、どうこの課題を解決しようか、というほうがデザインの仕事として面白いんです」デザインの仕事は、課題を解決する事。話をお聞きして、そうしたシンプルなことに改めて気づかされた。

革小物


そして、今村さんの仕事を支えるのはロールペンケースとパッチポーチ。 「これを使い始めてからいらないものを入れなくなりました。俺って、コレだけあればいいんだな、と気づかされました。スタメンだけが揃った、という感じでしょうか」

中には必要最低限のペンたち。10年以上前から繰り返し使っている、というものからなんだかクスリと笑えるフラミンゴのペン……。今村さんの仕事の相棒たちは、馴染みのよい柔らかな革にくるりと巻かれて、なんだか幸せそうに見えた。ポーチのほうはPC周辺機器をまとめるのに使用しているそう。「柔らかいけどコシがあって、なんだか餅のようです」と、ピッグスウェードならではの質感を楽しんでくれていた。いつも特定の場所はなく、ノートPCを置いた場所がその日のデスク。ペンケースとポーチで選抜メンバーを連れて、今日も働く時間を楽しく。オフィスを楽しくする今村さんは、自身も楽しんで働いているように見えた。

トーンオイルヌメ ロールペンケース
パッチポーチ

(2015年6月)

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