1. はじめての革メンテナンス ビジネス編

仕事道具が美しい人は、仕事も美しい人だと思う。
自らの仕事とどのように向き合っているか、その姿勢が、仕事道具からは感じ取れる気がします。


そう考えてみれば仕事道具とは、貴方の毎日を写す鏡のようなものかもしれません。
道具をどう使うかは貴方次第ですが、やがて貴方の顔になるものであるとするならば、良い仕事をするためにも、
そして良い仕事をしたという満足感を得るためにも、 仕事道具はいつも美しくしておきたいものです。

さて、では革のビジネスバッグの美しさをどうやって保つのか、というお話です。
ビジネスバッグのメンテナンスは、まず帰って来たらバッグをささっと乾拭きするところからはじめましょう。
靴を揃えたり、シワがつかないようにシャツをハンガーに掛けたり、明日もあさっても気持ち良く使うためのささやかな行動。
それが何よりも大切です。その日の汚れはその日の内に、綺麗にしてしまいましょう。
力を入れ過ぎず、全体を優しく撫でるように拭いてゆきます。
手の汚れや汗が付きやすいハンドル部分は、特に丁寧に、拭いてください。

保管は、直射日光を避け湿気のこもらない、通気性の良い場所に。
底に鋲が付いていないタイプのビジネスバッグであればボトムへの負担を避けるため、下に柔らかい布などを敷くことをおすすめします。
また夏休みなどいつもより長めの保管の場合、例えば密閉され湿気がこもりやすいクローゼットの奥などは出来るだけ避けて保管をしてください。
型くずれを防ぐために中に新聞紙などを詰めたあと、ネル袋などに入れ、いつもの保管と同じく日光や湿気に注意して保管をしましょう。

そして革の乾燥を防ぐために、定期的なオイルケアをおすすめします。
底の隅の部分は置く時に擦れて乾燥しやすいため、特に丁寧にがポイントです。

最初は面倒かもしれませんが、手間こそが、愛着を育ててゆくのだと思います。
革鞄が自分だけの表情をし出したら、じっと鞄と向き合ってみるのも面白いかもしれません。
いい色かな。いい艶かな。自分はいま、いい仕事をしているかな。

道具と永く丁寧に付き合う中で育まれた貴方の細やかさは、もしかしたら仕事の中でも活きてくるかもしれません。
毎日のちょっとした積み重ね、ぜひゆっくり、貴方の相棒を育ててください。





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