1. アルマス ジッパーロングウォレット
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「アルマス」シリーズの小物を特徴付けている個性的な仕上げといえば、「くるみ玉」だろう。一見シンプルに見えるが、その工程は大きく3段階に分かれ、意外に複雑だ。

まず初めに、リボン状の革をベースの革の縁に沿って貼り、縫いつける。次に、貼った革を外へ折り返して断面を包み、裏側に接合。最後は革の折り返しの脇を縫い、全体をまとめて完成となる。これによって縁が立体的に盛り上がり、輪郭が強調され、水牛革のワイルドな表情が引き立てられるのだ。


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「アルマス・ジッパーロングウォレット」でこのくるみ玉が採用されているのは、外装の縁。まずはその表の4辺にリボン状の長い革を表同士合わせて貼り、最初のミシンをかける。この時、端から一定の幅のところに針の位置が固定されるよう、「押さえ」を使う。これは金属製の部品で、ベース革の縁に真横からスライドして当て、革がずれないようにするもの。端からぎりぎりのところを縫って行くためこの押さえの調整具合はとても大切で、最後の仕上げを正確に行うためにも気を抜けないところだ。


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4辺を縫い終わったら縫い目のところで革を縁の方に反転し、指の腹で折り目をつぶしてくるみ玉をくっきりと型出し。さらにそのままベースの革の断面を包むように裏面に折り返して、留める。このとき、角では折り返された革がだぶつくので、先端が刃のように薄い金属製のヘラで細かく折り寄せることが必要。これを「菊寄せ」といい、細かく寄せることで角の曲線のシルエットが美しく仕上がる。


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外装にくるみ玉を張り込んだら、中にファスナーや内装部分を組み込み、くるみ玉の最後の仕上げと全体のまとめを同時に作業する。このとき、くるみ玉の折り目に沿ってミシンをかけてゆくが、くるみ玉の幅が均一でないと縫い目がくるみ玉に乗ってしまう。逆に内装・ファスナーの張り込みが正確でないと、くるみ玉が美しく仕上がっても、針が内装やファスナーから外れてしまう。

つまり、くるみ玉の仕上げと内装・ファスナーのまとめを同時に正しく行うには、ここまでの全ての下仕事が正確であることが条件となっているのだ。


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