1. No.09 心に届く鞄

革職人

コツコツつくって50余年の工房を、ウロウロとしてみます。
つくる職人、使う道具、できあがったものに近づいたり離れたりしながら、
工房の音や声、匂いを綴るコラムのような、ちょっとしたよもやま話です。

工房

2013/11/11

心に届く鞄

小さな工房で、初めてつくった鞄。ランドセルが土屋鞄の原点の鞄です。さまざまな鞄をつくるようになった今でも、創業以来、大切につくり続けています。

「6歳かぁ、大きくなったね」と、微笑みながら少し涙ぐむご家族。「どーれーにーしよっかなー」と、ランドセルをなでて歩く子どもたち。幸せが胸にじわっと広がる時間です。

息が白くなる寒い朝も、校庭の砂埃も、オレンジジュースのような夕焼けも、子どもたちと同じ景色を見るランドセル。小さな手のひらに伝わる素材選び、そして、丈夫な造りへの知恵と工夫。ランドセルが教えてくれることは、すべての鞄づくりに通じることです。そんな、心に届く鞄づくりが、ランドセル屋さんの哲学なのです。


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