1. 季節の暮らしかた -春をさがしに。-

あたたかな風を頬で受け、少しずつ春が近付いてきたのを感じるころ、春分の日がやってきます。
この日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日とされているそう。
お散歩がてら、春の芽吹きを探しに行きませんか。ふだんは気付かない小さな季節の訪れが見つかるかもしれません。

わざわざ遠くまで足を運ばなくても、身近な所にも春を感じることができる場所はあるもの。
まずは大通りをてくてくと。

見上げると、そこに可憐な花を咲かせているのは、モクレン(木蓮)やサンシュユ(山茱萸)。
モクレンの白く大きな花びらからは甘い香りがふんわりと漂います。
まだ咲き始めたばかりの小さな黄色の花はサンシュユ。やがて樹全体を黄色く染めるように、たくさんの花をつけるそう。

なにかの気配を感じて、ふと横を向くとたくさんの花をつけたユキヤナギ(雪柳)の姿が。やさしく風に揺れる姿が印象的です。
ぼんぼりのように丸いかたちが愛らしいボケ(木瓜)の花。白とピンクの入り混じった色合いに春の訪れを感じます。

ちょっと小路を入ってみましょう。
大通りとはまた違った植物が見つけられるはずです。

はっと目を引く鮮やかなサクラソウ(桜草)に、静かな佇まいながらも強い香りを放つジンチョウゲ(沈丁花)。育てている植物から、そこに住む人々の暮らしぶりを垣間見ることができるのも楽しみのひとつです。

ころころとしたかわいらしい芽は、あじさいのもの。
花の見ごろは梅雨時ですが、すでに今から準備を始めています。

マッチ棒のような姿のドウダンツツジの若芽。ここから葉が開いて、今の姿からは想像できないベル型の可憐な花をつけます。

ツツジも、新芽や小さな小さなつぼみをつけています。ひと足早く咲こうとしている花も。

まだまだ芽吹きは遠いかなと思える植物も、よく見ると小さな新芽をのぞかせています。
着々と春を迎える準備を始めている姿に、なぜだか励まされるような気持ちになります。

これからどんな花を咲かせてくれるのか、想像しながら眺めてみるのも面白いかもしれませんね。


今回のお散歩は、文京区根津で「花木屋」を営む
岡野廣美さんとご一緒させていただきました。

岡野さんのインタビューはこちら >

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